自民党総裁選2020①―候補者たちの苦悩(石破茂氏)―

自民党総裁選2020①―候補者たちの苦悩(石破茂氏)―

9/2菅官房長官が自民党総裁選に立候補した。これで出来レースの総裁選が始まったわけだがこれは今年中に行われるかと思われる衆議院選挙に大きく影響してくるものだ。

・浮いてしまった石破茂氏

 石破茂氏不利の報道に対してSNSで見られたの反応の一部は不公平だというものだった。確かに不公平なのだろう。しかし、緊急時に両院議員総会で決めることには私は何の反対意見はない。さらに言えば、本当に現在も地方票が強いのかということにも疑問だ。党内での影響力を失っていてポスト安部には数えられるも、総裁になる可能性が低いわけだから支持する人が未だに多くいるとは考えにくい。

 不利だという人に対して私が思うのはむしろちゃんとやってしまったら逃げ道がないということだ。言い訳は時に大事だ。その言い分が与えられている今回は石破氏は体裁を保てると私は思っている。2018年の総裁選は見事なまでに完敗だった。それを見て議員票じゃなきゃ強いと分析するがそれがいつまでも続くわけではない。さらに意見が反映されないという反応に対しては総選挙に打って出れば国民の総意が反映されるわけだから関係なくなる。どうせ選挙は遠からずあるわけだからそこで意見は反映されるのだ。

 党内で石破氏を担ぐ可能性が0に近い理由は過去の出来事にある。彼は55年体制が終わった1993年の政権交代の際、小沢一郎などと共に自民党を裏切り新進党結党に参加した過去がある。後に復党するもその裏切りの事実が払拭できずに今に至っている。党を離反し、自民党が復権したら戻ってくるという不義理は野党時代を過ごした党員たちから冷たくみられる原因となっている。そして現在権力を持っているのはその不遇の1.2年を知る人々だ。これではどうにもならないのはあたりまえだろう。

 石破氏の総裁選で訴えている政策を見てみると「リベラル」な意見が目立つ。自民党が保守政党とは言いにくいからどうとでもとれるのだが、私は最初、立憲民主党の政策を軟化させたものにも見えた。地方創生に関しては地方分権の名のもとに再分配を行うのではないかという危惧。賃金の適正化という言葉に見える市場への介入姿勢。夫婦別姓への意欲は革新的発想で保守層からの支持を拒否する発言だった。

 私は彼の防衛政策には多少関心の向くところはあるが親中路線なのではないかという危惧は捨てられない。朝鮮半島を重視する姿勢を示し毅然とした態度で対応するという。そうなると気になるのが石破氏の総裁選特設サイトで公表されている政策パンフレット内のアジア版NATOの形成だ。ここに韓国が入ってくることは十分に予測されるため意見が割れまとまりがつかず意味のない集団になるのではないか。むしろアジア版NATOなど作らず日本が主導して太平洋や南シナ海地域の隣国でまとまっていくだけでいい。安倍政権はそれができるだけの外交を行ってきたし、バランサーとして優れていたことは辞任後、世界の首脳たちとねぎらい言葉のやり取りをしてるところから十分推測できる。

 反安部の急先鋒としてのイメージとメディアのおかげか世論調査での石破氏の人気は高い。だから私は本当に総理大臣の座を狙うのであれば今回の総裁選後に離党し、野党をまとめて反安部路線の筆頭として衆議院選挙に挑むことだ。(野党にその勇気がないかもしれないが、)この方が石破氏を支持する人々にとってもいいのではないだろうか。私は石破氏がポスト枝野の立場にいると考える。

自民党総裁選2020に関する動画

Polimos管理人オカソ

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