自民党総裁選2020②―候補者たちの苦悩(岸田文雄氏)―

自民党総裁選2020②―候補者たちの苦悩(岸田文雄氏)―

・はしごを外された岸田文雄氏

 禅譲路線が報道されはじめたころから大方の合意があったのだろう。財務省関係者が近親者にいて、所属派閥は池田勇人以外財務省びいきで親中の宏池会。9/3の会見で政策集を発表し、9/11日に出版されるという。話だけ聞いていると社会主義を彷彿とさせる政策が目立ち、当然「増税」という雰囲気を感じざるを得ない。環境事務次官に就任した財務省出身の中井徳太郎氏が炭素税発言をして物議をかもしているからこそ、これは危険な兆候だ。安倍政権を引き継ぐといいつつ修正するとし、社会の引き締めに走るのは好ましいことではない。

岸田文雄氏の会見映像(日テレnews24より)

https://www.news24.jp/articles/2020/09/03/04712936.html

岸田文雄氏政策パンフレッドの中身(國場幸之助氏のTwitterより)

 岸田氏にとって最大の想定外は武漢肺炎だろう。これがなければ禅譲路線で総裁になれたことが予想される。総裁の座を狙う幾人かの候補者に比べ安部氏との距離も近く財務省とも近い人物だった岸田氏。しかし、その想定は崩れ今回の総裁選に至る。財務省としては岸田氏でもいいのかもしれないが、自民党としては岸田氏では選挙に勝てないという不安がある。自民党のほぼすべての派閥が推す菅氏は、無派閥でたたき上げ(非世襲)、さらに実直な印象があり、メディアの報道の仕方にもよるかもしれないが、地味だが悪い印象は抱かれにくい人物だった。これによって菅氏の後混戦が予想される次の総裁選に岸田氏は歩を進めることになった。派閥の勢力が弱い岸田派(宏池会)は混戦は望むところではない。宏池会の苦難はまだまだ続きそうだ。

9/11日発売予定の岸田文雄氏の著書

Polimos管理人オカソ

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