自民党総裁選2020⑤―総裁選を終えた3人―

自民党総裁選2020⑤―総裁選を終えた3人―

 今しがた総裁選が終わった。結果は菅氏の圧勝ということだったが、これは予想通りのことだ。注目すべきはどっちが2位になるかだった。2位は岸田氏で3位は石破氏。これによって完全に石破氏はメディアで総裁候補として今後取り上げられる回数が減っていくことだろう。

・メディアは菅氏を叩いていたが、、

 総裁選が予告された8月末に各メディアがこぞって石破氏は世論調査だと上位で、菅氏が勝つ流れは自民党派閥政治の復活だと反発していたが、彼らの言う世論は彼らの思い通りにはならず翌週には菅氏が世論調査で首位になってしまった。攻撃の手法を変えなければという焦りから菅氏実績を挙げるのと同時に内閣人事局について悪評を流し忖度の温床になっていると官僚擁護を始めた。

・内閣人事局は別に特殊な組織ではない。

 内閣人事局は目に見える成果が上がっているようには国民には見えない。しかし、考えてほしいのだが、官僚は国民の信託を経ずに国民経済に介入する術を持っている。これを悪用しないようにコントロールするのが国民の信託を経て議員になった国会議員の仕事なのだ。すなわち官僚の言いなりになるような政治家は仕事をしてないことになる。内閣人事局は国民の信託を経ずに社会に影響をもたらす官僚たちを統制する目的で作られたのだ。環境省の中井徳太郎事務次官もそうだが、一部の官僚たちは税金を徴収し再配分するのを仕事と思い込み法外な越権行為を行う気でいる。これらを取り締まりしっかりと管理するためのものが内閣人事局だ。財務省など影響力の強い省庁に対しては今後も戦いを続けていく必要があるが官僚に対してコントロールをきかせるのは本来当たり前のことで、これを批判するメディアの政治に対する無理解には恐れ入る。

 菅新政権が官僚たちを委縮させるなどというものもいるがこれは断じて嘘だ。逆に抵抗勢力がはっきりするだろう。かつて第一次安倍政権の際の官僚たちの抵抗具合はすさまじいものだった。官僚たちは政治家に抵抗する思いが必ずあるだろう。官僚は公僕であり政治家の管轄下にあることは当然のことだという当たり前がこの国では非常識のように語られている。

・自民党の総意よりも総選挙の民意が大事

 今回の総裁選の手法にケチをつけていた有識者もいたがこれも総選挙をすれば済む話だ。「両院議員総会で決めるのは民意が反映されていない」という意見はここ数日聞いてない。なぜなら総選挙に言及する政治家が増えてきたからだ。麻生氏も河野氏も総選挙について言及している。逆に公明党は乗り気ではないようだが、自民党は勝てる選挙には喜んで食いつく政党である以上総理就任早々の解散は十分考えられるだろう。 11月は大阪都構想の住民投票があるから10月中の解散があり得る。

・負けた二人は次に進む

 負けた2人が今後どうなるかは不明だが、石破氏に自民党での明るい未来はないだろう。一方の岸田氏は早くも次の総裁選に向けた動きを始めないことには仕方がない。次の総裁選には河野太郎氏も出るだろうし細田派からも候補者が出てくるだろう。主要3派閥がそれぞれ総裁候補を持つようになるだろう未来でどう自分が有利になるように持ってくるかが肝になってくるだろう。私は勝ちの眼がない細田派を味方につけておくのが吉だと思っているがどうなるかはわからない。

 何よりも自民党ではない政権担当能力を持った政党の誕生と躍進こそが悲願であることは変わらない。

Polimos管理人 オカソ

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