アメリカ大統領選挙総括

・予想困難となっていた選挙結果

 11月3日から延々と続いたアメリカ大統領選挙が一段落を迎えた。結果は民主党のバイデン氏の勝利となっている。

 今回の選挙に関して予想をすることは大変難しいことだった。私はネットやメディアの識者程、アメリカ国内に深い見識があるわけではない。だが、自分で情報を集めている中でメディアの言う、世論調査を基盤としたアメリカ国民の多くはバイデン氏を支持しているという論調には懐疑的だった。なぜならトランプ氏を支持している国民が同じくらいいるだろうことは明らかだったからだ。だが、バイデン氏が有利であることは事実であり、これらの多様な情報が「間違いなくこちらが勝つ」といったことを予想させにくくしていた。各識者によってそれぞれなりの要素で予想をして断言していたが、メディアの世論調査基盤の予想も、トランプ勝利予想者も現在の結果では的をえていた予想とはいいにくいだろう。だからこそより詳細な情報分析による予想の重要性を強く感じた。

・現状での結果

 11月8日の段階ではバイデン氏の勝利となっている。大統領選挙と同日に行われた下院選挙や上院選挙の結果は、下院は民主党が過半数維持との報道が出たが、詳細に見ると民主党は議席を多少減らす結果となった。上院は共和党が過半数ではとの見込みだが、半々になる可能性も十分にある。半々となった場合、副大統領によって議論が左右されることになるので、ハリス副大統領が主導権を握り、事実上民主党優位となる。アメリカは社会主義的政策を掲げその思想に理解のある政権によって4年間運営されることになった。

・今回の選挙を踏まえて

①不正選挙という議論について

 トランプ氏のいう不正があったというのは事実なのかもしれないが、民事訴訟においてその立証責任は原告側にあるので、トランプ氏が不正の証拠を立証しなければならない。最高裁に保守派の判事が多いから訴訟はトランプ氏有利との論調があるが、アメリカの保守派はアメリカ合衆国憲法の理念に共感する人々であり、憲法の原点を重視するのでそれが一概に訴訟においてトランプ氏有利との意見に結び付くとは思えない。さらにここで不正選挙の主張を過剰に行うと非民主主義国の主張が強まるだけでいいことではないだろう。

②バイデン氏勝利は時期尚早との意見について

 それは確かにそうなのだろう。不正があったのであればそれは問題だ。その不正を暴き事実を証明し白日の下で議論されるべきだと考えている。だが、国際情勢や政治は常に動き続けているもので、トランプ氏が勝利だろうと、バイデン氏勝利だろうと対応できなければいけない。ゆえに現状バイデン氏が大統領になるとのことであればバイデン氏に賛辞を贈るのは当然のことであり、この事実が変化するときまではバイデン政権が誕生するという推測のもとで行動するほかない。

③アメリカの民主主義に対する過剰な評価

 今回の選挙で改めて認識できたのは民主主義の国であるアメリカの民主主義にも不具合があるということだ。今回のアメリカの選挙には国際選挙監視団が監視にきている。この事実だけでもわかることだが、アメリカの選挙では不正というのは日常茶飯事なのだ。かつてのブッシュvsゴアなど、疑惑の選挙はいくつもある。しかし、これらの不正が選挙の結果を変えるかというと話は変わってくる。

アメリカの選挙は不完全であり、多少の不正はよくあることなのだ。大体郵政投票という制度も今回のような大規模に利用されることを予期した制度ではない。日本においてこの制度が利用されることがないだけでも、この制度の不完全性がわかるだろう。元々、不正利用されるケースが多いのだ。このような制度が未だに採用されているアメリカの民主主義制度は今回の選挙であらためて不完全ということが証明されたのだ。

・総括

 下院選挙と上院選挙の結果を見ると民主党に共感している有権者が多いとは思えない。だが、トランプ氏の個人人気の選挙となった大統領選挙は親トランプよりも反トランプの方が多かったとのことが証明された。ただ、選挙の票数を考えるとアメリカ国内でも非常に関心の高い選挙だったのは事実だ。今後も選挙結果がどうなるのか新しい形で戦いが始まるが現状の事実を受け入れて行動するしかない。

選挙の細かい動向についてはnoteに書いたのでよければどうぞ。

https://note.com/okasodayo047/n/n3e4f23192447

Polimos管理人 オカソ

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